【保存版】「現場で使える」オンライン・ブレインストーミング 完全公開! その1 Miro x Zoom編

新しいものを生み出す「アイデア発想」ワークショップをオンライン化するのは難しいと思われている方が多いのではないでしょうか? 当初、私も「シンプルなものはできそうだけれど、複雑なものはちょっと難しいのでは?」と思っていました。

しかし、3密状態になってしまう一般的な「アイデア発想」系のワークショップは、新型コロナウイルスの影響で一切実施できなくなったため、オンライン・ブレインストーミング(以下、オンライン・ブレスト)の開発に取り組み始めました。

オンライン・ブレストは十分に実用的だった!

紹介する手法は、進行していたプロジェクトで試験的に導入し、成果が出たものです。例えば、私が担当した「時の流れをつむぐ酒 敷嶋0歩目」というプロジェクトでは、2月から3月にかけて、オンライン・ブレストを用いて、ブランディングの設計とコンセプト化までを実装しました。

また、現在開催中のチャリティイベント「Maskarade (マスカレード)世界おしゃれマスク選手権大会 」でも、名称・サブタイトルの検討、企画の設計やプロジェクトマネジメントに使用しました。

開発した3つのオンラインブレインストーミングの方法を公開!

Afterコロナ、Withコロナとも呼ばれる次の時代に備えるために、試験導入により、効果があった手法3つに厳選し、オンライン・ブレインストーミングの知見を全公開することにします!

いずれも、生まれたての“デザイン・クリエイティブの現場で本当に使える”効果的な3つのオンラインブレインストーミングの方法です。 Stay Homeしながらアイデア創出するのに、ご活用いただければ幸いです。

1.コラボレーションツールと通信ツールを用いたオンライン・ブレスト(MiroとZoomなど)

2.クラウドドキュメントと通信ツールを用いたオンライン・ブレスト(Google DocsとZoomなど)

3.SNSやプロジェクトマネジメントツールと通信ツールを用いたオンライン・ブレスト(Asanaとメッセンジャー、FacebookとZoomなど)

本記事では、MiroとZoomを用いたオンライン・ブレストの詳細な方法を紹介します。いずれの手法も、「アイデアを形にすることが仕事」のクリエイター/デザイナーが考案したワークショップです。

「アイデアが形になる」ことを最低条件に、短期間で高いクオリティ、さらに「人の心を動かすもの」をアウトプットに見すえて「デザイン・クリエイティブや事業創出の現場で本当に使える」ワークショップを目指しています。

コラボレーションツールと通信ツールを用いたオンライン・ブレスト

まずは、今話題のオンラインコラボレーションツール、MiroZoomを使ったブレインストーミングの方法です。

Miroは付箋やマインドマップなどをデジタルで可視化、再現できるツールです。無料で3つのボードが作れ、何人でも参加者を無制限で招待できます。実感としては、40人ほどで同時に接続しても特に大きな問題はなく使用することができています。

そのままブレインストーミングに使えるかと思いきや、従来のブレインストーミングの方法、「①付箋に書く②場に出す③喋る」というプロセスだと、「ブレインストーミング自体」の慣れ・不慣れ、そして「Miroの操作」の慣れ・不慣れ、両方の影響で戸惑いが生じることがわかりました。

そこで、以下の工夫をしました。

  • 自分のアイデアを出すステージ(場所)と、全員のアイデアを出すステージを予めMiroに設ける
    • オンラインだと画面が広すぎるため、どこにアイデアを出せばいいか分かりづらくなるので、明示します。
  • 「初めに4分間アイデアを書き溜める、それをステージに出してから説明する」という新方式を導入する
    • この方式により、オンライン・ブレスト初心者の方も、上級者の方も、無理なく自分のアイデアを出せるようになります。
    • ランダムにアイデアを出さずに、アイデアを出すターンを設定し、ファシリテーターが場を回していきます。このとき、自分の出したアイデアの中に似ているものがあったら、ステージに重ねてアイデアを出せるよう、最初に案内してください。そのあとに続く、アイデアのグループ化を簡略化できます。

Step 1 準備 クリエイティブ思考的アイデア発想法の前提条件の共有

クリエイティブ思考のアイデア発想法は、Step 1:準備、Step 2:発散、Step 3:収束、Step 4:結実、Step 5:磨き込み、Step 6:完成という、6つのステップで成り立っています。

一般的なアイデア発想法では、Step 3かStep 4までを指すことが多いようです。しかし、クリエイティブ思考的アイデア発想では、前提として「形にすること(=コンセプトや企画書、ブランドや製品・サービスなど)」をアウトプットとするため、「結実」のステップで一度アイデアを確定させながらも、さらに「磨きこみ」をし、「完成」させていくまでを範囲として設計しています。

ポイント

環境を整え、考えうる限りのアイデアを出し、それらを整理、1度ラフに形にしたのちに、磨き込み、絞り込んで完成させていきます。1つでなく複数結実させ絞り込んでいくところがアイデアを形にするコツです。

Step 1 準備1 Zoom、Miroの各リンクのシェア

まず、準備として、全員が通話アプリ(今回はZoom)でつながり、Miroのリンクを共有し、ブレストを実施するMiroを開きます。

Miroでリンクをシェアする方法は、Boardを作ったあとで、右上にある「Share(シェア)」ボタンを押し、一番上の「Copy invite link」ボタンを押すとURLがクリップボードに保存されます(Control+Cでコピーしたときと同じ状態になる)。その後、貼り付け(Control+V)することでURLを書き出すことができ、シェアすることができます。

そして、ファシリテーターがブレインストーミングのお題(問い)と最終成果物を設定します。

Zoomを用いると、画面共有の機能により、Miroのどこを見ればいいのかをファシリテーターが明示でき、インストラクションをしやすくなります。また、参加者を小グループに分ける「ブレイクアウトルーム」を使えば、大人数のワークショップにも対応できます。

Step 1 準備2 役割の設定

参加者の役割を決めます。スライドを使って、司会進行するファシリテーター、タイムキーパー、書記を決めます。それぞれの役割を担う人もアイデア出しに参加することができます。ファシリテーターが書記を兼務しても構いません。1つのグループの最大人数は8人が適切です。

Step 1 準備3 アウトプットの確定

次に、ブレストにより、最終的にどんなアウトプットを出すかを決めます。今回は「コンセプト」をアウトプットとして想定していることにします。

コンセプトは企画やデザインの根幹です。放送作家である石田章洋氏は、著作『企画は、ひと言。』(日本能率協会マネジメントセンター、2014年刊)の中で、コンセプトの定義を「中身が見えるひと言」と説明しています。つまり、内容ややらなくてはいけない事が明確にわかるひと言のことです。

今回は、この定義を元に、Step4「結実」では、こちらの本で紹介されている「コンセプトを生み出すための4つの型、フレームワーク」を使用することにします。

なお、企画書をアウトプットにする場合は、「企画書の構造的フレームワーク」を、プロジェクトになる場合は「プロジェクトのフレームワーク」を、ブランドになる場合は「ブランドのフレームワーク」を用います。つまり、アウトプットするものにより「結実」の進め方が変わっていきます。

もし、アウトプットを変えたい場合には、今回の記事を参考にしつつ、それぞれ既存のフレームワークや、自社にあるフレームワークを用いるとよいでしょう(弊社の手法に興味がある方は、こちらからお問い合わせください)。

Step 1 準備4 アイデア発想のグランドルールの共有

ブレインストーミングのグランドルールは4つあります。

  • 判断保留 アイデアを批判せず、ポジティブマインドで。
    とりあえず、その場で判断することなく、まずはどんな意見でも受け入れる。
  • 自由闊達 自由に思いついたことはどんなことでも話して良い。
    正しいとか、正しくないとかの話ではないので、思いついたことをなんでも自由に話す。
  • 質より量 アイデアは質より、量を重視する。
    些細なことでも、一見すると面白くないことでも、頭に浮かんだことはすべて出す。それらがヒントになることも多く、頭に引っかかっていると他のアイデアが出にくくなるし、出すことによってわかることがたくさんある。
  • 結合改善 お互いに刺激し合いながら、より良いアイデアを創出する。
    相手の出したアイデアを改良して自分のアイデアとして出してもよい。
    誰が言ったかが大切ではなく、より良いアイデアに進化させられたかの方が大切。

これらを参加者と共有します。

Step 2 発散1 4分間のブレインライティング

グラウンドルールを共有したら、次は「ブレインライティング」について、参加者に説明します。ブレインライティングとは、各自がランダムにアイデアを出す従来のブレストではなく、まず、黙々と自分のスペースにアイデアを書き出していく方法です。

Miroに設けたフィールドを見せながら、自分がアイデアを出す場所、全員のアイデアを出していく場所をファシリテーターが説明し、アイデアを出していく場所に「問い」を書き込みます。次に、参加者に対して各自がアイデアを出す場所の指定をしてください。そして、その場所に、各自で名前を書いてもらい、 自分の場とします。

例:

ポイント

ブレインライティングの方法と同時に、ツールの操作説明もこの段階で必ず行いましょう。アイデア発想を行うWebツールとして、今回はMiroを用いていますが、どのオンラインツールを使う場合であっても、まずは「初めてツールを使用する方」へのケアをするようにしましょう。

各ツールによって付箋の出し方の操作は異なります。そこで、4分間のブレインライティングをはじめる前に、付箋の出し方について説明をするとよいでしょう。

極力シンプルにするため、最低限の機能を説明します。Miroであれば、①付箋の作り方、②コピーの方法、③付箋への文字の書き方、④フィールドへの四角の描き方、⑤フィールドへの文字の書き方に、⑥ロックの仕方について、5分ほどでレクチャーしておくとよいでしょう。

4分間のアイデア出し

4分間、時間を計り、ブレインストーミングを開始します。

各自がランダムに「①書く②話す③繰り返す」という従来の方式ではないことを再度アナウンスしてください。アイデアを書き出したら自分のアイデアを出しやすいように似たものを近づけてグループ化しておきます。

例:

Step 2 発散2 アイデアを場に出しシェアする

4分間のブレインライティングが終わったら、最初にアイデアを出す人を決めて、一人目がアイデアを「アイデアを共有する場」に出します。アイデアに対して、場に出したときに、思いついた背景や具体的な内容などを説明するルールを設けます。

一人ひとり、アイデアを出すときに説明することになるので、参加者は自分の持っているアイデアが、今、場に出ているアイデアに似ている、もしくは関連していると感じたら、関連するアイデアを場に出すことができます(付箋の枚数に制限はありません)。

各自のアイデアを「アイデアを共有する場」に出している時には、書記がアイデアに対して参加者が説明した内容をメモして、アイデアの後ろに書き足します(書記がいなければ、ファシリテーターが書記を兼任)。

他の参加者はシェアされたアイデアを聞いて思いついたことがあれば、自分のアイデアの欄に書き足しいきます。

一人がおわったら、右回りで回していきます。それぞれの付箋がなくなるまで続けましょう。目安の時間は15分間です。

例:

ポイント

なるべく簡潔にアイデアを伝えるのがコツです。話しながら思いついたことや補足したいことを話してしまっても構いません。

参加者は自分のアイデアと似ていると感じたら、遠慮なく場に出しましょう。最初は、場に出しづらいと思うので、ファシリテーターがアナウンスしながら、進めるとスムーズです。

Step 2 発散 アイデア発想とMiroに慣れてきた場合 (中級者から上級者編)

アイデアを出すことに慣れてきている場合は、自分の陣地を作らずに、そのまま場の中でアイデアを付箋に書いて、シェアします。アイデアを書き、書いたら発言してシェアする。これを時間まで繰り返して いきます。アイデアを出したとき、また聞いたときにその場でまた思いついたことも発言し、 足すことができます(ファシリテーターが書いて足します)。

ポイント

似ているアイデアがすでに場に出ていたら、自分のアイデアを場に出すときにそのアイデアの近くに置くこと。このひと手間により、アイデアをグループ化が迅速に行えるようになります。

Step 3 収束 グルーピング

アイデアの意味が近いもの、概念が近いものを近づけてグループ化します。アイデアの塊ができたら、四角ツールを使ってアイデアを囲み、グループを固めます。

例:

Step 3 収束 ストーリー作り

アイデアをストーリーになるように並べ替えます。アイデアをストーリー化する利点は、バラバラのアイデアを1つのストーリーという形にすることで、アイデアをつなぐために必要なアイデアに気づけることと、アイデアや問いに関する理解を深めることができ、腑に落ちやすいこと状態にできることです。また、ストーリーはシェアすることもできます。

アウトプットを企画書にしているときには、この収束の段階で、出したアイデアがすべて文章になっているので、企画書へののパーツにもなりえます。

例:

ポイント

1つのグループをストーリー化したら、タイトルをつけましょう。この時には、コピーライト(キャッチコピー)を考えるように少し面白いタイトルをつけるのがコツです。

例:

Step 3 収束 スターレイティング

アイデアに☆マークを使って投票します。一人何票でも投票できますが、同じアイデアに一人が2票投票することはできません。

例:

Step 3 収束 インサイト

スターレイティングによって、☆が集まったアイデアを確認することできました。次は、これまでのワークの過程を通して、自分の中で浮かび上がった「インサイト(ワークの前には気づかなかったことや学び、驚きが多いものほど強いインサイトになる)」をシェアしましょう。

インサイトをピンク色の付箋で書きこんで、書いたら発言してシェアしていきます。これを時間(5分間)まで繰り返していきます。

ポイント

インサイトを出した時、また聞いた時にその場でまた思いついたことも、同じようにピンク色の付箋で書き出し、場に出して付け加えていきます。

例:

Step 4 結実

企画書、コンセプト、コピーライト、ブランドなど、結実には様々な形があります。今回はシンプルに「コンセプトを作る」ことをアウトプットとして選択していたので、結実のステップでは、コンセプトの作り方フレームワークを用います。

コンセプトとは

『企画は、ひと言。』で紹介されているフレームワークを用いながら、今まで束やしてきたアイデアやインサイトをを目の前に見ながら、それらを元にしてコンセプトを生み出していきます。

コンセプトとは、『企画は、ひと言。』(日本能率協会マネジメントセンター、2014年刊)の中で、「やらなくてはいけない事が明確にわかる一言」と定義されています。例えば、「会いにいけるアイドル」「家族で遊ぶことができるゲーム」がコンセプトです。

ゴールイメージが明確であることが背景にはあります。皆さんも、この一文を読むと、このコンセプトに到達するためには「具体的にすべきこと」がイメージできるのではないでしょうか。

「会いにいけるアイドル」であれば、テレビの中だけの存在にすることはできません。実際に会いにいける距離で活動をする必要があります。では、具体的に会いに行ける場所とはどこか? どのようにアイドルの存在を設定すれば、ファンから「会いにいける」と思ってもらうことができるか? など、次々とコンセプトに到達するために必要な問いが生まれてきます。

このような「どんな行動をしなければならないか想像がつく言葉」が、コンセプトです。

コンセプトの具体例

他に、具体的にどんなコンセプトがあるか、以下に例示します。

コンセプトが決まれば、このコンセプトを軸として、必要となるそれぞれの機能が、おのずと決まっていきます。

コンセプトのフレームワーク

では、行動指針となるコンセプトは、どのようにつくり出していくべきなのでしょうか? そのときに活躍するのが、石田章洋氏が考案する「4つのコンセプトの型です。

コンセプトには4つの型があります。それぞれ4つの型を書いた付箋を用意しておいて、参加者にコピーして使ってもらうことで、素早く、統一的に、高いクウォリティのコンセプトを出してもらうことが可能になります。

余談ですが、今まで(リアルで)は、4つの型を記載したコンセプトシートをかなりの枚数印刷して配っていたのですが、デジタルになったことでコピーアンドペーストだけで済むようになりました。

参加者に「コンセプト」について解説し、時間を10分とって、4つの型をベースにしながら、コンセプトを全員が共有する場に出していってもらいます。

ポイント

コンセプトの良い悪いは関係ないことをアナウンスしましょう。今までのオンライン・ブレストによって、アイデアが出やすい状態になっています。「思いつくまま、どんなくだらないと自分が思うことでも場にだしてください」と事前にアナウンスをするとよいでしょう。

例:

Step 5 磨き込み スターレイティング

コンセプトが出そろったら、次は「磨き込み」のステップです。まず、出てきているコンセプトに☆マークを投票します。☆マークは1
人何票でも投票できます。 ただし、同じアイデアに2票投票する ことはできません。

3分間でアイデアに投票が終わったら投票の多い順で並べ替えます。

Step 5 磨き込み サークルレイティング

今度は、コンセプトに○マークを投票します。○マークは一人3票だけ投票できます。 ただし、同じアイデアに2票投票することはできません。

2分間で投票時間は終了です。アイデアに投票が終わったら、☆と○を合わせて投票の多い順に並べ替えます。

Step 5 磨き込み ダブルサークルレイティング

アイデアに◎マークを1票だけ投票します。◎マークは一人1票だけしか投票できません。

2分間のアイデア投票が終わったら☆と○と◎を合わせて投票の多い順で並べ替えます。

ポイント

最後のダブルサークルレイティングでは、2分後に一斉に投票をするカタチを取るとよいでしょう。先に投票した他の意見に引きずられない投票結果を得ることできます。

Step 5 清書 コンセプトブラッシュアップ

今まで出してきたコンセプトと、そのコンセプトに対しての投票結果を参考にしながら、もう一度付箋の色を変えコンセプトを出していきます。このときも、4つのコンセプトの型を用います。

10分間、自分の場でコンセプトを書き出します。その後、全体共有する場を用意して、シェアするを10分間繰り返していきます。



ポイント

この「磨き込み」こそが、ワンランク上のコンセプトを出すためのワンステップです。苦しいと思いますが、最後の最期までアイデアを絞り出しましょう。

Step 5 最終投票 スターレイティング

まず、コンセプトに☆マークを投票します。☆マークは一人何票でも投票できます。 ただし、同じコンセプトに2票投票する ことはできません。

3分間でコンセプトに投票が終わったら、投票の多い順で並べ替えます。

Step 5 最終投票 サークルレイティング

コンセプトに○マークを投票します。○マークは一人3票だけ投票できます。 ただし、同じアイデアに2票投票する ことはできません。

そして、2分間でコンセプトに投票が終わったら、☆と○を合わせて投票の多い順で並べ替えます。

Step 5 最終投票 ダブルサークルレイティング

アイデアに◎マークを投票します。◎マークは一人1票だけ投票できます。 2分間で投票が終わったら☆と○と◎を合わせて投票の多い順で並べ替えます。

ポイント

最後のダブルサークルレイティングでは、2分後に一斉に投票をするカタチを取るとよいでしょう。先に投票した他の意見に引きずられない投票結果を得ることできます。

Step 6 完成

お疲れさまでした!
とうとう、完成のステップに到達しました。

出そろったコンセプトに対して、磨き込みを経たことで、かなり精練されたコンセプトが目の前に広がっています。この中から、最後に「これだ!」と言うものを選びます。

本記事で紹介したオンライン・ブレストを実施すると、1時間半ほどかかります。最初は、人数を少なくして試してみることをお薦めします。馴れてきて、ファシリテーターできる人が育ってきたら。大人数でも、一気にブレインストーミングをすることができます。

ZOOMは、ブレイクアウトルームという小部屋を作ることができますので、小部屋ごとにファシリテーターを置けば、大人数になっても、小部屋の数だけ一気にオンライン・ブレストを実現することができるでしょう。また、運用を工夫をすることでテーブルファシリテーターを置く事なく、大規模なオンライン・ブレストも可能です。

次回は
クラウドドキュメントと通信ツールを用いたオンラインブレインストーミング(Google DocsとZoomなど)
です。お楽しみに!