事業アイデアコンテスト、GIC 2018にて、ファイナリスト進出!

1月28日、シンギュラリティ大学が主宰する「グローバルインパクトチャレンジ 2018 (以下GIC:SingularityU Japan Global Impact Challenge 2018」)」にて、ファイナリストに選出され、東京ミッドタウンでプレゼンテーションしてまいりました。

 

 

シンギュラリティ大学は、アメリカのNASAの敷地内にあり、Googleなどが出資している、世界最高峰の起業家育成機(http://ja.catalyst.red/articles/singularity-university-1/)であり、GICは、シンギュラリティ大学の創業支援プログラムへの参加権をかけた事業アイデアコンテストです。世界各国で開催されており、1カ国1名〜2名が選抜されます。日本では、去年に引き続きSONYのスポンサーの元、2回目の開催でした。

 

今回のコンペティションのテーマは、

 

「日本人1億人の生活の質を5年で向上させるムーンショットアイデア」

 

というものでした。ちなみに、ムーンショットとは、ケネディ大統領の「月面ロケット計画」のような「壮大な挑戦」を指します。

 

僕たちの提案は

「創造性支援ファシリテーション・トレーニングロボットの開発および、同ロボットを用いたリースとコンサルティング事業の提案」というもので、クリエイティブパートナーであるSHIRO-MARU(創造性支援ロボット)により、クリエイティビティを解き放ち、企業による新しい価値の創出と、イノベーションを促進する事業展開を提示しました。

SHIRO-MARUはOne Japan/Fuji Xerox が「創造性支援」ために開発した「世界初、マインドフルネス瞑想(禅)導入ロボット」(https://creative-flower.jp) として発表され、「人工知能EXPO」などにも出展し、現在、国内外で話題になっています。(http://emira-t.jp/topics/2049/)

事業提案のポイントは、創造性の民主化を目指す“ハード”であるSHIRO-MARUに、“ソフトウェア”である、①イノベーションに繋がるコンセプトを生み出す「二極ブレインストーミング」と、②創造性を高めるためのトレーニング手法を合体させる点です。これにより、人々の創造性を高めるファシリテーションができる「世界初のイノベーション支援ロボット」が誕生する、というコンセプトでした。このコンセプトに至った背景には、AI/ロボットと共存していくためには創造性が大切だと考えている我々のスタンスがあります。人間の代替となるロボットではなく、人間の創造性を高める支援をしてくれる「能力開発型のロボット」こそが、今後の社会で必要なのではないでしょうか。

 

結果は・・・

 

惜しくも賞を逃してしまいましたが、手応えのあるプレゼンテーションで、運営側からも「選には絡んでいておしかった」というお言葉をいただいたので、有意義な発表となりました。

 

去年のシンギュラリティ大学GIC2017の時に「Democratize Creativity〜創造性の民主化」というテーマを見つけ、イノベーションと創造性を支援する手法をとして、二極ブレインストーミングという手法を開発しました。

 

二極ブレインストーミングが完成後、そしてGIC2018の直前に偶然、同じ「創造性の民主化」というコンセプトでロボットを開発していた大川陽介と出会ったことが、今回決勝まで行けた要因だと思っています。ロボットというハードウェアに、手法を掛け合わせることで、人々の創造性を高めるファシリテーションができる「世界初のイノベーション支援ロボット」のコンセプトが生まれたのです。これが俗にいうセレンディピティ(必然性を伴う偶然)というものなのかもしれません。

 

 

今回のGICでの英語プレゼンテーションが、クリエイティブ思考協会、共同代表としての初仕事となりました。今回のプレゼンテーションの手応えにより、創造性支援ロボットの可能性をさらに確信したので、さらに開発に熱がこもりそうです。

 

2018年1月23日、クリエイティブ思考協会設立

人生100年時代が到来し、働き方や生き方が変化する激動の時代に私たちはいきています。同時に、技術の進歩により人間とロボット/AIが社会に浸透する未来も近く、仕事や生活において、ロボット/AIと人が共存するために必要な能力として、「創造性」と「コミュニケーション能力」が注目されています。

私たちは、創造性が次の世界を切り開くために重要な要素であるにもかかわらず、その一般化がまだ進みきっていない分野であると考えています。そこで、「すべての人の創造性を解き放つ」をキーワードに2018年1月23日、「一般社団法人クリエイティブ思考協会(CIA:Creative Intelligence Association)」を立ち上げる運びととなりました。

本協会のミッションは「世界中の人々の創造性を解き放つ」ことです。
その実現に向けて、以下の2点を目的として活動を行なっていきます。

1)クリエイターが用いているデザイン思考、ブランディング思考、エディトリアル思考などの創造的な思考法(=クリエイティブ思考)を研究・体系化し、社会に広めること
2)それにより、イノベーションを促進し、幸せな未来/社会の創生に寄与すること

この目的の下、具体的な事業として、創造性に関する講演、企業研修、創造技法講座、コンサルティング、市民協働型まちづくり事業など、創造性を高め、イノベーションを促進していく事業を展開していく所存です。

よろしくお願いいたします。